8月物価上昇率5.3%(前年同月比)
フィリピンでインフレがとまりません。主な要因は主食のコメの価格の高騰と国際原油価格が上昇したこと。コメ価格の高騰は台風接近や輸入先の禁輸措置が影響しており、前年から8.7%の上昇となっている。これに対してマルコス大統領は8/31にコメの価格の上限を1キロあたり41-45ペソ(約100円〜120円)に設定する大統領令を発令した。インフレが加速している事に対して政府は銀行の利子の利上げを検討している。現在の政策金利は6.25%と既に高水準にあり物価高の抑制を優先した場合、景気減速が強まる恐れもある。
物価の指標は、やっぱり米なんだね!
フィリピン人はみんなライスが大好き。好きすぎてマクドナルドもケンタッキーもハンバーガー販売だけでなく、ライス+フライドチキンを出しており、お客さんの9割はそのセットを食べています。またフィリピン人と飲み会をしても飲む前にまずはライスです。ビールはライスを食べたあとです。そのくらい米が大好きなんですよね。ですので、物価の指標が米で、政府もコメの値段を据え置く大統領令をするとはフィリピンぽいですね。
フィリピンでの米の消費量は?
少しデータは古いですが2021年の時点でのデータによれば、フィリピンの年間米の消費量は約1,900万トンから2,000万トンと推定されています。フィリピンの人口は1億1000万人から1億2000万人とされていますので、ほぼ日本の人口とおなじです。2021年の日本の年間米の消費量は約850万トンからから900万トンの範囲に推定されており、フィリピンは日本の2倍以上の消費量ということが分かります。
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